1.はじめに
ミニ四駆を始めてローラーセッティングをし始めると、恐らくアルミベアリングローラーが欲しくなってくる人が多いと思います。
オールアルミ品の場合は、ローラーごと脱脂することもでき、運が良ければそれだけでそこそこ回るローラーに仕上がりますが、たいてい脱脂と圧抜き(内圧調整)の両方が必要になります。
脱脂と圧抜きをするにはローラーからの520ベアリングの取り外しと、脱脂&圧抜き調整後に520ベアリングのローラーへの再取り付けが必要です。
このベアリング交換に使う道具がベアリングチェンジャーです。
市販のベアリングチェンジャーは何社からか発売されています。価格は大体2,000円ほどです。
例えば、mokedo-factoryさんのベアリングチェンジャー使い方をさんちゅうさんが動画で紹介されていますので、参考にしてみてください。
脱脂と圧抜きの効果の検証もさんちゅうさんが別動画で紹介されていますので参考にしてみてください
mokedo-factory 520ベアリングチェンジャーII (ブラック) 価格:2,178円 |

あると便利なベアリングチェンジャーですが、ミニ四駆本体2台分ほどの価格ですので、まだ持っていない方も多いと思います。
今回は、市販ベアリングチェンジャーを使わずに、「カウンターギヤ」と「カウンターギヤ用のプラベアリング」を治具に使ったベアリングチェンジャーをご紹介します。
2.ベアリング取り外し編
使うのはMSシャーシ用のカウンタギヤのセットとネジ類だけです。費用は200円ほどです。
カウンタギヤのギヤ比は何でも良く、標準で付いている520サイズのプラベアリングも手持ちにあれば、新しいセットを購入する必要はありません。
ミニ四駆パーツ MSシャーシ用ハイスピードギヤ(4:1)[タミヤ]《発売済・在庫品》 価格:170円 |
使う部品類は以下になります。写真の順番に組み立てます。
工具ですが、ナットの締め込みはメガネレンチがお勧めです。

- 20mmビス
- 小ワッシャ
大ワッシャでも良いですが、小ワッシャの方がベアリングの入り具合を確認しやすいのでお勧めです。 - MSカウンタギヤ用のプラベアリング
キットに標準で付いているモノです。 - ( アルミベアリングローラー )・・・520ベアリングを取り外したいローラーです
- MSカウンタギヤ
- 大ワッシャ
- ナット
取り外し治具をセットした状態は次のようになります。
この状態からナットを締め込んでいくとベアリングが外れます。
520ベアリングのようなボールベアリングの脱着は、必ずベアリングの外輪部分を押すようにしましょう!
内輪側だけ押すと中でボールやレース面が傷ついて故障します。
ここで紹介しているやり方では、520サイズのプラベアリングを使うことで外輪ごと押すようにしています。
取り外した520ベアリングはカウンターギヤの中に付いていますので、カウンターギヤから取り出しましょう。
圧抜きをする方は、再度、治具を組み付けてプラベアリングもアルミベアリングローラーから外しましょう。
※プラベアリングを抜いておかないと、圧抜き作業ができません。
外したプラベアリングはカウンターギヤに取り付けたままにしておきましょう。
3.ベアリング取り付け編
装着時には、取り外しに使った治具セットに1個プラベアリングを追加します。
2項の最後にカウンターギヤの中にプラベアリングを取り付けたままにしてあります。
その状態で下のように脱脂 & 注油した520ベアリングと治具一式を組み立てます。
追加したプラベアリングで520ベアリングを押し込むようにします。
カウンターギヤの中にプラベアリングをセットしたままにしてますが、目合わせで520ベアリングが適切な位置になるように挿入しましょう。
あとは治具を取り外せば520ベアリングの装着完了です。
4.さいごに
カウンタギヤを使って520ベアリングの交換をしている方は結構いるようですが、ベアリングの外輪を押さずに内輪やシールドを押す構成で無理やり抜いている方が多いようでしたので、今回、私がやっている方法を記事にしてみました。
今回の記事も、少しでもミニ四駆レーサーの皆様のお役に立てれば幸いです。
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